第四回 図表の提示、第7課
基本情報
参加学生(13名)
授業内容
1.要約文の作成(15分)
2.要約フィードバック(20分)
- 原文の論理構造に気をつける
要約文だけ見るとよく書けていても、原文とは内容が異なる場合がある。
Ex.原文が逆接で文章を結んでいるときは、なぜ、その逆説を用いているのか、意図を読み取ること。
3.作文フィードバック(フィードバック20分、グループごと15分)
- 客観表現を用いること
主観的表現は用いない:驚くほど、なんと、断トツの、予想通り、ご存知の通り、やはり(※使う場合は、前に何らかの説明をおく必要がある)
- 文型に注意
言い切りの形を使う ○~する
→「考えよう」のような人に呼びかける表現は用いない。誰かに話しかけるのではなく、「一人で説明している」という意識を持って書くこと(同じ理由で敬語も使わないこと) - 数値の評価
達する vs 上る
→「達する」の場合、前提として何らかの達成目標が設置されている。
- 考察(判明事項の指摘)まで書くこと
→書く際には、「結果が出た」ではなく、「ことが分かった」など、それが判明事項だということを分かりやすく書く。
4.7課の説明(5分)
時間がなかったため、クイズを解きながら説明。
授業メモ
- 時間配分がうまくいかなかった場合の対応
今回はグループごとの話し合いが長引き、第7課の説明時間があまりなかった。そのため、クイズを解きながら、実例に沿って説明するという形が取られた。
→ 時間が押した場合に臨機応変に対応するため、ここだけは説明しておきたい、など、情報の優先順位をあらかじめ用意しておくことが必要。
授業の感想
今回は、学生と同じ立場で授業に参加し、グループ分けにも参加した。
グループに参加して感じたことは以下の三点である。
- 学生が意見などを述べやすい
→グループに参加していない時よりも、私はここがおかしいと思う、何でこの解答でだめなのか納得できない、ここがよく分からない、など、色々な意見を聞くことができた。 - 発言力のある学生が一人はいた方がいい
→「なんでこれで間違ってるのか分からない」と、疑問に思ったことを、物怖じせずに発言できる学生が一人いると、その学生に答えるために、おとなしい学生も発言をする。また、それに触発されて「私はここが気になる」などの発言も出て来やすくなる。今回、私が参加したグループでは、アジア圏の学生は比較的大人しく、非アジア圏の学生は積極的に発言していた。学生の国、文化、キャラクター、性別など、グループを分ける際には、多様な構成にする必要があると感じた。 - 学生同士で話すことで、疑問点が解決する
→それぞれの作文を回し読みするという形を取っているので、作文を読むだけで、殆ど誰も発言しないままグループの時間が終わることもありうる。しかし、人に質問することで、自分の疑問点がよりクリアになったり、人に説明することで、お互いの理解が深まったりするので、できるだけ発言を多くしていったほうがよいと感じた。
グループの中で学生と接しているほうが、学生のキャラクターも分かりやすく、距離も縮まると感じたので、来週も同様に参加しみたい。