第5回 対比と比較、第9課
基本情報
参加学生:11名
授業内容
1.要約文の作成(5分+15分)
2.要約フィードバック(25分)
- 右肩下がる?
「右肩下がり」は一つの名詞で、「下がる」という動詞化はできないので注意。 - 名詞にかかる言葉に注意すること
連体修飾を長くして、要約文を作成する学生が多いが、長すぎると、読みにくくなる。長くなりそうな場合、文章を区切るよう心がける。
Ex.30~50代男性を中心に42.4%でピークであった喫煙者率は……
→ 喫煙者率は30-50代男性を中心に42.4%でピークだったが、 - 見込み? 予想される??
「予想される」→外れる場合がある。
Ex.競馬の予想、車の売り上げ
「見込み」→ほとんど、その通りにになる。
Ex.車の生産量 - 複数ある原因をどう要約するか?
1.最初に挙げられている要因は省かない方がいい。
(重要である可能性が高い)
2.具体例を一つは挙げて略す
×さまざまな要因が考えられるが
○高齢化など/をはじめ、さまざまな要因が考えられるが
3.名詞化して、一文を短くする
Ex.~が強化された → ~の強化
~によって~があがっていること → ~による~の上昇
3.作文フィードバック(25分)
※図の説明、考察の基本パターン1
図の提示→データの説明→判明事項の指摘(結果の考察)
※基本パターン2
図の提示→判明事項の指摘(結果の考察)→データの説明
- まず、パターン1を用いた例文と、パターン2を用いた例文が取り上げられた。
- 次に、二つの図を説明した例文が取り上げられた。
注意事項
- 「一方」「それに対して」など、比較表現を分かりやすく利用すること。
- 図1、図2と二つの図を利用する場合、段落を分けるなどして、どこからどこまでが図1について説明していて、どこからどこまでが図2について説明しているのか明確にすること。
第9課の説明(5分)
- 「原因の考察」については、これまでの宿題でもかけているので、内容を大まかに確認するのみ。文型・表現のページを参照しながら、原因の書き方を復習した。
- 宿題について:基本的には、パターン1を用いて書くこと。応用をしてみようという人は、パターン2を用いるなどしてもよい。
授業の感想
- 巻末の「文型・表現」のページを参照しながら復習をすることで、これまでの四回の授業が、頭の中で整理しやすくなったのではないかと思う。
おそらく、授業で参照していないページや、宿題に直接関係のないページは見ていない学生も多いと思うので、学生に参照を促すという点でも効果的だと感じた。 - この授業はノートを持ってきている学生があまりいないので(教科書やプリントに直接書き込む)、黒板に書いてあることをどの程度、メモをして、家に持ち帰れているのか気になった。
- 学生のキャラクターが分かってきたので、グループ分けの際に、おとなしい生徒と積極的に発言する学生を一緒のグループにするなど、工夫してみたい。